専門家向け

支援者研修「感情調節スキル訓練」コース

弁証法的行動療法から学ぶ、感情調節困難な方への支援 「感情調節スキル訓練」コース


※本研修は、Zoom(ビデオ会議ツール)を使用してオンラインで実施します。

本研修について


当研究所では、パーソナリティ障害・発達障害・摂食障害・依存症・双極性障害・複雑性PTSDなどの影響で、感情調節、コミュニケーションが困難な方に対して、弁証法的行動療法を活用したスキル訓練グループを開所時より実施しております。本研修では、参加者がグループアプローチを実際に体験し、感情調節が困難な方への支援について学んで身につけていくことを目的としています。

※講義、ロールプレイ、スキル訓練グループの模擬体験などをとおして、実践的に学び、感情調節が困難な方への理解を深め、臨床で役立つヒントを得ることを目的として進めます。

弁証法的行動療法とは・・・


弁証法的行動療法(Dialectical Behavior Therapy:DBT)は境界性パーソナリティ障害(BPD)をはじめとする感情のコントロールに困難を抱える方に対して治療効果が実証されている治療法です。近年では、BPDのみならず物質関連障害、摂食障害や心的外傷後ストレス障害(PTSD)などのさまざまな精神疾患に適用されています。

感情調節困難とは・・・


誰でも感情の浮き沈みはありますが、自分なりに工夫して対処しています。ところが、中には感情コントロールのための工夫(個人的工夫、カウンセリングを受ける、薬物療法を受けるなど)をしても改善せず、または増悪し、日常生活に支障をきたす場合もあります。私たちは、このような状態を「感情調節困難」と呼んでいます。
パーソナリティ障害・発達障害・摂食障害・依存症・双極性障害・複雑性PTSDなどさまざまな疾患で感情コントロールの難しさが見られますが、私たちは、診断名にとらわれず、支援のための呼称として「感情調節困難」という言葉を用いています。



この講義で学べること・習得できるスキル
・弁証法的行動療法のスキル訓練について学ぶことができる。
・当研究所のスキル訓練グループで使用しているワークシートを用いた演習を体験することで、参加者自身の治療グループやカウンセリングに活用できる。
・感情調節困難な方が体験している怒りや攻撃、自傷などがなぜ生じるかについて理解し、支援できるようになる。
・感情調節困難に対する支援について、その関わり方や具体的な技法などについて知ることができる。

この講義は、このような方におすすめです
・医療・心理・教育・福祉等の専門機関の現場で勤務している方(医師、臨床心理士、公認心理師、看護師、作業療法士、教員、精神保健福祉士など。)
・大学院生(医学・心理・教育・福祉系、修了生も含みます。)
※毎年、多職種の方にご参加いただいています。

臨床心理士の方へ
 臨床心理士資格更新のためのポイント申請予定です。
 Zoom配信終了後に、Peatixのメール機能で受講証明書のダウンロードURLとパスワードをお知らせします。



内容・スケジュール
内容
第1回感情調節困難について、DBTの概要
第2回DBTを活用したスキル訓練「マインドフルネススキル」
第3回DBTを活用したスキル訓練「対人関係スキル」
第4回DBTを活用したスキル訓練「感情調節スキル」
第5回DBTを活用したスキル訓練「苦痛耐性スキル」

※11月~翌年3月までの全5回、各回10時~17時
具体的な開催日につきましては、 お知らせ よりご確認ください。

参加費
・1回 16,500円(税込み)
・5回先払い 77,000円(税込み)
※5回シリーズの研修のため、全回の参加をお願いしております。
 
お申込み確認後、参加費用のお振込み先をメールにてご連絡します。

★注意事項★
※決済後の返金やキャンセルは受け付けておりません。あらかじめご了承ください。

定員
12名

お申し込み方法
お申し込みは Peatix よりお願いしております。
イベント一覧より、「感情調節困難支援者研修(感情調節スキル訓練コース)※全5回」をご選択ください。

お申し込み後の流れ
開催日1週間前頃、研修当日使用するZoomのリンク先、配布資料をLINE WORKSにて送付いたします。
※研修の間、連絡用にLINE WORKS(グループチャットツール)を使用いたします。



参加者の声(参加者アンケートより)


・ロールプレイやマインドフルネスの体験を通して理解が促される。また、少人数であることもあり質問しやすい。
・講師の方がリーダーで、参加者が患者役となることで、実際のやり取りやフィードバックの仕方を具体的にイメージすることができた。     
・漠然としていた支援が系統化された。支援が具体的となった。
・具体的事例を交えながら学べたこと。
・大変有意義な研修でした。日々の臨床に活用しています。研修に創意工夫を感じ、大変ありがたかったです。研修を運営する立場になったときも役立つと思いました。
・感情の扱い方がわかった。

講師紹介


宮城 整
臨床心理士・公認心理師。長谷川病院にて弁証法的行動療法に基づく「スキルアップグループ」を、長谷川メンタルヘルス研究所にて「家族スキルアップグループ」を担当している。

山崎さおり
公認心理師・作業療法士。精神科病院、訪問看護ステーションでの勤務を経て現在は市の保健センター アウトリーチ支援チーム、長谷川メンタルヘルス研究所に所属。病院勤務時より十数年、感情調節困難の方を対象とした弁証法的行動療法に基づくスキルトレーニンググループ「スキルアップグループ」に携わる。

松野航大
臨床心理士・公認心理師・産業カウンセラー。長谷川メンタルヘルス研究所にて、弁証法的行動療法に基づく「スキルアップグループ」およびその家族のための「家族スキルアップグループ」を担当している。その他、大学等にて認知行動療法や家族心理学等の研究・教育を行っている。

片山晧絵
臨床心理士・公認心理師。長谷川メンタルヘルス研究所にて、感情調節困難な方のための、弁証法的行動療法に基づくスキルトレーニンググループ「スキルアップグループ」およびその家族のための「家族スキルアップグループ」を担当。その他、教育・産業領域を中心に、心理職として勤務している。

井合真海子
公認心理師・臨床心理士。長谷川メンタルヘルス研究所にて、感情調節困難の方を対象とした支援や研究を行っている。また、早稲田大学にて弁証法的行動療法を中心に認知行動療法の研究・教育に携わる。

遊佐安一郎
長谷川メンタルヘルス研究所所長。上智大学外国語学部英語科卒後ニューヨーク州立大学オールバニー校で教育学博士取得。その後ニューヨーク州立精神医療センターにおいて20年弱スタッフサイコロジスト、病棟管理者、そして重症精神病患者さんのための精神科リハビリテーションプログラム責任者を体験し、帰国して長谷川病院の精神科リハビリテーション部長、クリニカル・コーディネーター、医療安全委員会等を経験。2009年退職後現職で特に感情調節困難、弁証法的行動療法、トラウマインフォームドアプローチなどを活用して地域でのカウンセリング的支援に関わってきている。



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