個人向け

個人カウンセリング

「こんな些細なことでも相談していいのかな」と感じるような悩みでもお申込みください。安心してお話しいただける場を提供したいと考えています。


何を相談していいかまとまっていない、どんな心理療法を選ぶのが適切かわからないという方も、まずは初回面接でカウンセラーにご相談ください。一緒に考えていきます。


支持的精神療法(カウンセリング)


学校や仕事に行くのが辛い、夜眠れない、食欲がわかない、不安な考えが頭の中でぐるぐる繰り返している、対人関係で悩んでいる…。日常生活を送る中で、このような悩みを抱えている方、または抱えたことがある方は少なくないのではないでしょうか。

今はまだ学校や仕事には行けているし、全く眠れないわけでもないし、何とかなっているから大丈夫と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、早めに専門家に相談することが、深刻な状態にまで至らないよう防止することにつながります。

カウンセリングでは、相談者様のお話を傾聴し、共感しながら、職場や学校、社会への適応、症状改善をサポートします。また、相談者様のセルフケアのひとつとして、ストレス対処法(ストレスコーピング)をお伝えし、それぞれに合ったやり方について一緒に考えます。



認知行動療法(CBT)


困っている問題が明確で、それを変化・解決させたいという気持ちが強い場合に、認知行動療法が役に立ちます。認知行動療法では、人の反応を「認知(考え)」や「行動」だけでなく、「身体反応」「感情」も含めた4つの側面からとらえます。

たとえば、物事をネガティブにとらえて不安になりやすい傾向に困っているAさんが、「職場で同僚に挨拶したら反応がなかった」という経験をしたとします。そのときのAさんは、何か気に障ることをしてしまったに違いないと考え(認知)、不安になりました(感情)。そうすると、心臓がドキドキして冷や汗をかき(身体反応)、その後の仕事は集中できずに早めに帰宅しました(行動)。

認知行動療法では、4側面のうちのやりやすいところから、一緒に対処法を考えていきます。4側面それぞれが互いに影響を与えているので、1つが改善するとその他も改善に向かうと考えられるからです。たとえば、ネガティブな考えが少なくなると、不安な気持ちもまた減っていくというようなことです。

認知にアプローチする場合には、「気がつかなかったのかもしれない」「今日はたまたま機嫌が悪かったのかもしれない」などと他の考え方を出してみます。また、行動へのアプローチとしては、集中しづらさや不安を感じていても目の前の仕事に取り組み、職場から離れないようにするというような対処があります。

これらは、認知再構成法や曝露法などと呼ばれるものですが、このような技法(対処法)の総称を指して認知行動療法と呼んでいます。認知行動療法は、うつ病や不安症など、さまざまな症状に効果があると言われています。



弁証法的行動療法(DBT)


弁証法的行動療法(DBT)は、境界性パーソナリティ障害、摂食障害、依存症、発達障害などに対して効果が実証されています。これらの疾患に共通しているのは、感情のコントロールが難しいというところです。私たちは、診断名にこだわらず、感情コントロールが難しく日常生活にも支障をきたしている状態を「感情調節困難」と呼び、対処法を一緒に考えています。

具体的には、怒りや不安、恐怖などの強い感情のコントロールが難しく、他者や物に当たってしまう、うまくいかない自分を責めて、自分を傷つけるような行動を取ってしまう、お酒や食べ物を取り過ぎてしまう、人との関わりを避けて閉じこもってしまう…というようなことで困っている方が相談にいらしています。

弁証法的行動療法の中心には、感情をコントロールするためのスキルトレーニング(対処法の練習)があります。私たちは、弁証法的行動療法を参考にして、その方の生活やニーズに合った対処スキルを身に着けるための個人カウンセリングを実施しています。また、個人カウンセリングと集団でスキルを練習する「スキルアップグループ」とを組み合わせることで、より効果的に治療を進めることができます。
※集団スキルトレーニング(スキルアップグループ)は こちら



トラウマに特化した治療法


相談に来られる方の背景には「トラウマ」が影響を与えている事例も多く見受けられます。事故や災害など、死んでしまうのではないかと思うような体験でなくても、特に幼少期や思春期に、どうにかしたいと思っても対処できず無力感を抱いた体験がトラウマとなりうることもあります。

たとえば、「友達が素っ気なくなったように感じる」と親や先生に相談しても、「考え過ぎじゃない?」「気にしなくて大丈夫」などと言われて理解してもらえず、自分でなんとか関係を改善したくても空回りして、結局どうにもならなかったというような経験はないでしょうか。これも、自分なりに対処したのにうまくいかず、「どうしたらよかったのだろう」と無力感を抱いた体験になると思います。このような出来事を「トラウマ」として認識するかどうかは、個人の体験の仕方によって変わります。

トラウマ反応としては、①再体験(フラッシュバック)や②回避・麻痺、③過覚醒状態が挙げられます。①再体験はその名のとおり、過去の辛かった出来事を今まさに体験しているかのように突然記憶がよみがえって来ることです。②回避・麻痺は、辛い記憶に関連する場所や人を避ける、周囲との疎外感や孤立感を覚え、自然な感情が麻痺したように感じられるなどを指します。③過覚醒状態とは、感覚が過敏になり、ちょっとした物音にびっくりしたり、イライラしたり、集中しづらくなったりする状態のことです。

スキーマ療法、EMDR、ブレインスポッティングなどのようなトラウマに特化した治療法をとおして支援を行っています。



家族療法・カップルカウンセリング


家族関係や夫婦・恋人関係で困っている方はもちろん、子どもや配偶者など、自分の家族が何らかの困りごとを抱えている方の支援も行っています。たとえば、自分の子どもが発達障害、不登校、引きこもりなどの状態で、どのように接したらいいかわからないというような相談も受け付けています。また、感情コントロールが苦手な「感情調節困難」な方を家族に持つ方には、当事者を支援したり、家族同士が支え合ったりするための「家族スキルアップグループ」も実施しています。
※家族スキルアップグループは こちら



精神分析的心理療法


ご自身の性格の悩みやこれまでの生き方、これからの人生について、じっくり考えたい方にお勧めするセラピーです。
精神分析的心理療法は、フロイトが創始した精神分析の方法や考え方をベースに、週1~2回の定期的な面接をとおして自己理解を深めていきます。心に思い浮かぶことを自由に語っていただきながら進めていく、心理療法の原点ともいえる治療法です。現在の悩みごとや繰り返される対人関係上の問題、生きづらさの背景にある心の動きを見つめます。自分への理解を深めることで苦しさの原因を把握し、自分の心と対話しながら今よりも楽に生きていくために役立ちます。
治療をお求めの方以外に、心理職や福祉・教育・看護など対人支援の専門職の方の自己理解を深める訓練分析としてもお勧めです。



料金


・50分 11,000円(税込)
・80分 16,500円(税込)
・110分 22,000円(税込)

※精神分析的心理療法の料金
・週1回(45分):8,800円(税込)
・週2回(45分×2回):14,400円(税込)(1回あたり7,700円(税込))


お申込み・お問い合わせ


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 英語でのカウンセリングも承っております。
 また、土日および夜間の時間帯もカウンセリングをおこなっていますので、お気軽にご相談ください。